エインズレイ ファクトリーレポート

イギリス工場製造工程

エインズレイファクトリーショップ
ボーンチャイナ生成

ボーンチャイナの生成及び製造工程は他の陶磁器に比較して、難しいと言われています。

しかし、長石の代わりに牛骨灰を融剤として使用することにより、他とは比較できないくらい美しい乳白色、輝き、 より丈夫な素材として世界で認められています。

ボーンチャイナは、工場内の「スリップハウス」と呼ばれる部屋で生成されます。

まずはブランジャーといわれる容器の中で粉状の粘土に水を加えます。 そして、牛骨粉と陶石を加え、7〜8時間しっかりかきまぜ、空気をぬきます。
この液状粘土をスリップと呼びます。日本語では化粧土と呼ばれています。

このスリップをアークとよばれる箱状の容器の中でよくかき混ぜながら磁石とこしきを通して不純物を取り除きます。
このスリップを圧縮して水分を抜いていき加工しやすい粘土状の状態にしたものをプラスティッククレイと呼びます。

エインズレイの商品の95%は鋳型の成型、シルクスクリーン転写の製造にはじまり完成までの全工程が完全ハンドメイド。 残り5%の業務用目的の商品は一部でマシンが使用されます。

このプラスティッククレイは業務用商品のプレート(フラットウェア)やティーカップなど凹型旋盤を使用してで成型する商品、 いわゆるマシン成型商品を作るのに使います。

ちなみに、陶花の成型にはこのプラスティッククレイに更にアラビアゴムを混合させて粘着率を一層高めます。

このプラスティッククレイをパグと呼ばれる圧縮押し出し機を通したものをフィルターケーキと呼びます。
これは、プラスティッククレイをパグの中で細かく裁断したり、練ったりしながら完全に空気抜きをおこなった上で、 ソーセージのように圧縮して押し出したものです。

エインズレイ商品主力の完全ハンドメイド商品はは主に鋳型成型で制作されます。
鋳型成型用アイテムの製造には、このフィルターケーキにケイ酸ナトリウムを混合させながら、鋳型成型に必要な軟度がでてくるまで再度水でこねていきます。

以上がボーンチャイナの生成方法です。
最後に、よくボーンチャイナとファインボーンチャイナの違いの説明を記載いたします。

エインズレイの社内規定において、牛骨灰の含有率が51%以上の素材をファインボーンチャイナ、51%未満の素材をボーンチャイナと呼んでいます。

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目次
  • 01イギリスの陶磁器の街。ストーク・オン・トレント
  • 02エインズレイとファクトリーショップ
  • 03イギリス工場 製造工程
  • 04イギリススタッフ紹介
  • 05エインズレイ家7代目。マイケル・エインズレイのお宅へ
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