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古代ギリシャの陶器を見てみると、陶器に用いられた色数は非常に少なく、基本的には赤と黒の2色の世界です。
14〜15世紀のイギリスの中世陶器にいたっては、緑釉陶器。まるで日本の焼き物のようですよね。
17世紀に入り、イタリアのマヨリカ焼き、フランスのファイアンス焼き、 オランダのデルフト焼きに見られる錫釉陶器(白い釉薬をかけた陶器)には巧みな色使いがみられるようになってきました。
現代のエインズレイのペインター達は、様々な色数の釉薬を駆使して、繊細な絵柄を描きあげていきます。
現代のハンドペイントは、完全なフリーハンドのペイントから、銅板転写で下絵を描いておいて、 塗り絵をするペイント、若しくは転写紙とハンドペイントを混合させたペイントと色々に区別されるようになっております。
エインズレイの場合、完全フリーハンドのペイントは特別注文品として受注しており、受注後納品までに3年のお時間をいただいております。
*オーチャードゴールドシリーズ
エインズレイの代表作のひとつ オーチャードゴールドは、転写紙とハンドペイントの混合。 ハンドペンターとデザイナー達のコラボの結晶なんですね。
転写紙、霧吹き、手描きにより絵付けを終えた製品は、最後に金彩をおこないます。
金の融点ぎりぎりの600℃で焼成するため、金彩は最後の工程となります。
磁器向け金彩は、オイルに溶かした金を使用します。 こちらが、金の入った容器です。
金そのものでは固すぎて塗布できませんので、金純度6%〜20%にした溶解液を使用するんです。 ですので、容器から出した状態では、泥水のように見えるんですよ。
こちらが、取っ手に塗布する様子です。
そして、こちらが塗布された状態です。
6%〜20%純度の差は、焼成後の金の仕上がりに違いがでるんですよ。 6%の純度の溶解液で金彩したアイテムを焼成するとキラキラと輝きます。
20%の純度の溶解液で金彩したアイテムを焼成すると、輝きは鈍く、錆びたような色で焼きあがります。 しかし、これを磨き上げると宝石のような豪奢な輝きを放つようになります。
下の写真、向かて右側の取っ手は焼成したままの状態。 左側が磨きあげた状態となります。
これで、製造工程の流れは概略お話できたかと思います。
後は、各工程ごとに品質管理が儲けれており、その工程をクリアしたアイテムのみが次の工程へ進みます。 また、最終検品を終えたアイテムは梱包、出荷となっていきます。