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プロカメラマンとして20数年。
週刊誌や月刊誌などの雑誌や書籍など出版業界の取材カメラマンから始まり、現在は出版や印刷物だけではなく、 広告やWEB媒体など、様々なメディアに活動の幅を広げている。
エインズレイのカタログの商品撮影やイメージカットなどの撮影はもとより、 人物や風景など、あらゆるジャンルが被写体。カメラの雑誌やムック、WEB媒体などで、カメラや撮影テクニックの解説などの執筆も多数。

著書 『今すぐ使えるかんたんmini デジタル一眼 そこが知りたい!解決ハンドブック』 (共著/技術評論社刊)など。

香川西村先生、今日はエインズレイショールームまでお越しいただきありがとうございます。
早速ですが、今春エインズレイ・ファミリースクール2014が開講されます。
まずは、西村先生のプロカメラマンとしての代表的なお仕事をご紹介いただけますか?
西村いつも大変お世話になっております。
今日はインタビューということで、いつもでしたら自分は取材する側なのですが、
今回は取材される側ということで、 若干緊張しておりますが、
お手柔らかにお願いします!(笑)

さて、私がプロカメラマンとして仕事を始めたのは、
日本写真芸術専門学校(写真専門学校)を1991年に卒業して、
その後すぐにフリーランスのカメラマンとして
朝日新聞社の雑誌や書籍などの出版局(現在は朝日新聞出版に分社)という部署の写真部に、
委託(いわゆる契約)カメラマンという立場から始まります。

最初の1年間は暗室などの内勤がほとんどでしたので、
その1年はカウントしないで計算しても…
今年で22年間カメラマンをやっていることになりますね(笑)

契約カメラマンは3年間という契約期間でした。
その間、「週刊朝日」「アサヒグラフ」「アサヒパソコン」「Paso」「月刊朝日」「朝日ジャーナル」
などなどといった 雑誌や様々な書籍などに掲載するインタビューやルポといった取材写真や、
製品写真(いわゆる物撮り)、文化人や政治家、芸能関係、モデルさんも含めた著名人の方々や、
各業界や企業の社長さんから商品の開発者の方々、一般の方々も含め、
ありとあらゆるジャンルの写真の撮影に携わりました。

その契約カメラマン時代は、いわゆるマスコミの最前線に身を置いていましたので、
その時代の社会的な事柄も含め様々な取材をしましたが、
今思い返して印象に残っている取材としては、
皇太子殿下のご成婚関連の取材や、
夏の高校野球甲子園大会の取材で当時話題の選手が松井秀樹さんで、
甲子園で活躍するプレーを撮影できたことでしょうか。

たくさん様々な体験をさせていただきましたので、
まあ上げれば切りがないのですが、
3年間の契約を満了し完全に独立した形になります。
その後も雑誌や書籍などの印刷媒体やマスコミ関連の仕事を含めて
現在に至るという感じですね。

その後、昔からカメラ雑誌の「CAPA」「デジキャパ!」(どちらも学研パブリッシング刊)
とご縁があり、 カメラの製品撮影や様々な取材写真などの撮影を携わってきましたが、
10年くらい前からでしょうか、
カメラの機能解説やインプレッション記事、 写真の撮影テクニックなどの解説の執筆、
連載記事なども手掛けるようになりました。

著書扱いではありませんが、カメラ雑誌の「デジキャパ!」(学研パブリッシング刊)で、
カメラ初心者の方向けの連載をしていた記事を再編集したムックに
「5日間で写真が上達する! デジタル一眼レフ超入門【実践編】」や
「デジタル一眼レフ超入門 被写体別撮影テクニック」(学研パブリッシング刊)
といったムックがあり、私の似顔絵イラストが表紙に載っているものがいくつかあります。

著書ということですと共著になりますが、
「今すぐ使えるかんたんmini デジタル一眼 そこが知りたい!解決ハンドブック」
「今すぐ使えるかんたんmini Nikon1V1基本&応用 撮影ガイド」(どちらも技術評論社刊)
があります。

ここ数年では、雑誌や書籍といった印刷物、
紙媒体の他にインターネットのWEB媒体のカメラ情報サイト「デジカメWatch」(インプレス)にて、
「ライブビュー時代の撮り方講座:花火を撮る」
「ライブビュー時代の撮り方講座:滝を撮る」
「ライブビュー時代の撮り方講座:紅葉を撮る」
「お父さんのための三脚講座」
「お父さんのための夏の星空撮影講座」
「冬のイチオシ!! 「工場夜景」を撮影してみよう」
「クリスマスに親子で楽しみたい!組み立て式デジカメBigshot」などなど、
やはりカメラ初心者の方向けの企画で撮影テクニックの解説の撮影と執筆の仕事もしています。

あと、昨年末はちょっと変わった仕事として、
「所さんの目がテン!」(日本テレビ)というテレビ番組の
「紅葉の科学」(12月01日OA)という回で、
プロカメラマンが教える「紅葉を美しく見る方法」ということでコメントVTRに出演しました。
香川写真業界へ足を踏み入れるきっかけとなったエピソードでもございましたら、
ご紹介いただけますか?
西村私が、カメラマンになりたい! と心に決めたのは中学生の頃でした。
もう30年くらい前の話になりますが。(笑)

小学生の頃に「池中玄太80キロ」という西田敏行さんがカメラマン役として主演された
人気ホームドラマの影響も実はかなりありますかね〜
当時私が通う中学校に写真部があり、
写真部に入部したことがそのキッカケになるのですが、
そのころからカメラ雑誌の「CAPA」を買うようになり、
どんどん写真の世界にのめり込むようになりました。

私は2人兄弟の次男なのですが、兄にしても私にしても継ぐような家業もないことから、
親としては「自分のやりたいように、好きなように生きて行きなさい」という方針でしたので、
いつのまにかカメラマンになりたいと憧れをいだくようになりました。

とは言え、カメラマンになりたいと思っても、私の出身は秋田県なのですが、
当時カメラマンになるにはどうすればいいのかという思いに、
今とは違って進路指導できる情報はありませんでしたし、
高校を受験し大学や専門学校への進学をするという道しか見出せませんでしたが(苦笑)

高校生の頃に、いつもお世話になっていたカメラ屋さんから、
カメラメーカーのカレンダーをもらったのですが、
そのカレンダーは当時様々な雑誌などで活躍されていた
風景写真家の竹内敏信先生の写真で、
その素晴らしい風景写真のような人を感動させるような写真を
いつか自分も撮影したいと思うようになりました。

その後、いろいろと進路について自分で調べたのですが、
写真に関する学科がある大学は限られていて
写真専門学校への道も視野に入れて調べてみると、
竹内敏信先生が日本写真芸術専門学校で教えていることを知り、
ぜひ先生に教わりたいと入学。

専門学校は2年間だったのですが、
親にはかなりわがままを言って上京し、仕送りで生活していたこともあり、
また将来はカメラマンになることしか考えていなかったのですが、
2年生の時に憧れの竹内先生のゼミをうけることができ、とにかく写真漬けの日々。

気が付くと、あと3か月で卒業という時期になっても、
全く就職活動はしていなかった(その先の進路をどのように探して良いか、
決め手良いのかがわからなかった)のですが、
恩師である竹内先生の勧めで
当時の朝日新聞社の出版写真部の委託(いわゆる契約)カメラマンへと
身を振ることになったというのが、
現在22年間の私のカメラマン人生の第1歩なんですよ。

まあ、そのまま今日までカメラマン一筋で生きてきちゃっているわけですが(笑)
香川西村先生にとって、写真とはどんなものでしょうか?
西村一言で写真といっても、
実は写真にはいろいろなジャンルや様々な被写体があり、
とても幅が広い世界なのですが、
しかしどんな写真でも撮影された写真には必ずカメラを向けて撮影しようとした意図や、
または写真を撮影しておこうという意志がはたらくはずです。

つまり、カメラを向けることや撮影することは、
音楽や文章、絵画などと同じように、
自分自身が抱いた感情や考え方、思い描いたイメージといった
様々な想いを自由に表現するものの一つだと思います。

また時間は絶え間なく流れていきますから、
同じ瞬間というのは2度とありませんので、
例え動かない静物をどんなに連写して同じような写真が何枚も撮れたとしても、
同じ時間には撮れていませんから、同じ写真にはなりませんし、
仮に同じ時間、同じ場所で何人かで同じ被写体を撮影しても、
絶対に同じ写真にはなりませんから、
一瞬一瞬の全てが一期一会ですし、
その瞬間を自分が思い描いたイメージに切り取ることが楽しいですよ。

極端なことを言うと、写真は究極の自己満足の世界なのかもしれませんね。

自分が撮影できるものは、自分の目の前にある物事や光景しか撮れませんし、
その限られた中でいかに自分自身が感動したこと、
または思ったこと、考えたことを表現できるかというのが写真ですし、
その写真をみんなに見てもらいたい、共感してもらいたいなど、
他人にも評価してもらいたくなるのだと思います。

他人が撮影した写真でも、自分がその場に居合わせなかったり、
見たことがないような光景が写っていると、
それだけで感動したり、自分自身の知識が増えたり、
また自分自身でも行ってみたいとか、撮影してみたいとかといった興味もわいてきますから、
写真はそうした好奇心を満たすためのでもあると思います。

さらに写真は、撮影したものが未来へ残せるという記録性の要素も多いですから、
自分が生きてきた時間や目の前に展開する光景、事象などを、
自分目線で自分が生きてきた証として後世に歴史として残しておけるという役割も大きいですね。

ですから、常に一瞬一瞬を撮影したくなっちゃうというのが、
私にとっての写真だと思います。(笑)
香川感動する写真とは?
西村写真の歴史で写真というのができた頃、つまり初期の頃の写真家というのは、
他人が行ったことがない場所や見たことがない光景などを撮影し、
その写真をみんなに見せていたということを聞いたことがあります。

多分、それが写真の原点だと思いますし、
私自身も好奇心の固まりなので、
やはり自分が未だ見たことがない光景や行ったことがない場所、
体験したことがない事象を写真に残すことだと思いますが、
それはある意味極論だとも思います。

何気ない日常の中で自分が目にした光景にも、
自分の気持ちが揺り動かされますし、
絶えず何かを考えて人間は生きていますから、
そんな日常的な感情をも写真に表現できることや、
自分が思い描いたイメージを写し撮ることができることで、
より一層感動できるのではないかな?と思いますし、
その感動をみんなに見てもらいたくなるという思いが湧いてくるのが
感動する写真ではないかと思います。

なんか、難しい質問ですね(苦笑)

でも、日常的に、どんな些細なことでも私は感動しちゃいますし、
他人が撮影した写真を見ると常にうらやましく感じますから、
常に感動している?のだと思いますよ(笑)
答えになっていないかもしれませんが。
香川エインズレイ・ファミリースクール2014で、
皆さんにお伝えしていきたいポイントはどんなことでしょうか?
西村カメラはフィルムからデジタルになり、
カメラの機能はもの凄く多機能で高性能な時代で、
何も考えずにシャッターボタンを押しても、
とりあえず何かは写っているという便利な時代になりました。

しかし自分が撮影した写真にどこか満足できなかったり、
何か思い描いたとおりに撮れなかったりと、
もっと写真が上手に撮れるようになりたいという向上心を抱いていらっしゃる方も多いはず。

最近のカメラは多機能になりすぎて、
操作が複雑なため便利なオート機能に頼ってしまいがちですが、
実はそれはカメラに撮らされているだけなのです。

写真を撮るというのは、自分が抱いた気持ちや感動、
思い描いたイメージなどをその瞬間一枚の写真に封じ込めて表現するものですから、
ただシャッターボタンを押しただけでは単に写っているだけにしか過ぎません。

つまり単にシャッターを押すだけではなく、カメラを使いこなしてあげないと、
自分自身が満足できる写真に撮ることはできないのです。

カメラの操作はたくさんのボタンやダイヤルがあり、
どこを操作して良いか難しく思われがちですが、カメラ操作の基本を覚えると、
実はどんなカメラでも思い通りに操作することができるようになります。

今回のエインズレイ・ファミリースクール2014では、
シャッターボタンを押すだけの初心者から卒業し、もっと自分の気持ちが表現できるため、
自分が撮りたいイメージで撮影が愉しめるためのレベルアップするためのセミナーです。

カメラや撮影に関する基礎中の基礎から講習し、
さらに撮影実習で実践しながらお一人お一人のわからないことを一つ一つ解消して行きますので、
難しいことはありませんし、覚えた分だけ今後の写真ライフが愉しくなること間違いなしです。
毎回ティータイムの時間も設けてありますので、ゆったりとした時間を楽しみましょう。

ぜひ、ご参加下さい。
きっと写真が見違えるように変わりますよ!
香川今後は今回のクラスで基礎を勉強された方や、
すでに基礎を習得されている方向けに、
もっと上のクラスも視野に入れて行きたいですね。
今回はありがとうございました。
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