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フリーランス・ライター/英国アンティーク研究家 小関由美さん
第7回 「おすすめ!英国式ティーパーティ」

先日のゴールデンウイークに、目黒通りにあるアンティーク・ショップ「ジェオグラフィカ」にて、
「英国式ヴィンテージ・ティーパーティのすすめ」というイベント講座をおこないました。
高級ホテルでのアフタヌーンティーもゴージャスでいいものですが、
ぜひおうちでもお友達を招いた際に、簡単にティーパーティを開いていただこうという内容です。
具体的には、

  1. 1.女主人がひとりで疲れないこと。

    日本のホスピタリティはすばらしいと思うのですが、その家の奥様がひとりで、キッチンとダイニングを行ったり来たりして、
    お客様とゆっくり話せない、なんてこともよくありますよね。
    そうならないよう、当日楽しくお話しできるよう、事前に準備できるものを用意しましょう。

  2. 2.数日前から少しずつ準備

    イギリスのお菓子は、作ってすぐよりも数日後においしい、というタイプもあります。
    だからパーティの3、4日前から少しずつ焼いて準備すれば、
    3,4種類のお菓子を当日同時にお出しすることが可能です。
    スコーンなどもパーティではおしゃべりしているあいだにさめてしまうこともよくあるので、焼きざましで十分。
    当日はお花を飾り紅茶をいれるくらいで、ゆったりとお客さまをお迎えしましょう。

この日のメニューは、左からマディラケーキ、
レモンウイークエンドケーキ、
スコーン&クロテッドクリーム&いちごジャム、
キューカンバーサンドイッチは
王冠型にくりぬいてみました。

  1. 3.手作りでなくてもOK

    もしお菓子作りが苦手だったら、今はおいしいお菓子がたくさん市販されていますので、
    それらを買ってきてもいいかと思います。
    あるいは、お菓子作りが上手なお友達にたのんで、作ってもらうのもいいかと。
    その際にはみんなで1品持ちよりの、ポットラック・パーティにしてもいいですね。

友人が作ってくれたビスケットには本日のテーマ「ヴィンテージ・ティーパーティ」のロゴが。
こうした遊びができるのも、ホームメイドのよさですね。

  1. 4.パーティ後もラクに&使い捨ても。

    私はパーティの後に食器を洗うのが嫌いなので、最小限の食器、
    たとえば紅茶用のカップとソーサーとケーキ皿くらいは用意して(ときにはケーキ皿も紙皿に)、
    あとは使い捨ての食器を使うこともよくあります。

紙カップにヴィンテージのシールを貼って、クスクスサラダを入れました。

今回の講座では、現在ロンドンで流行中のヴィンテージ・スタイルにしてみました。
ヴィンテージの食器、それもセットではなく、バラバラなものを使うのが特徴です。
最近イギリスでは、ヴィンテージ食器をレンタルしてくれるケータリング会社が多数あって、
結婚式などの2次会にも使われているそうです。

アンティークのシャンパン・グラスに、メレンゲを入れて。
お花を生けているのは、紅茶缶です。

今回は春らしく、花柄のカップ&ソーサーをメインにしてみました。
いずれの食器もイギリス製で、年代はヴィクトリアンから1960年代とバラバラ。
けれどいずれも気に入っているものです。

カップ&ソーサーはお花柄をメインに、アクセントとしてスポード社の「ブルーイタリアン」などもご用意。

私がサラダとサンドイッチを担当、ケーキはとても上手な友人ふたりにたのんで、作っていただきました。
それぞれに特徴があり、たいへん美味でした。
お花もヴィンテージというテーマにあわせて、友人に用意してもらいました。
ティーテーブルにお花がちょっとあるだけで、とても華やかになります。
みなさまもぜひ、気軽にティーパーティを開いてみてくださいね。

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