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フリーランス・ライター/英国アンティーク研究家 小関由美さん
第8回 イギリス菓子の大会「ベイクオフ」

ベイクオフ

みなさんは「ベイクオフ」をごぞんじですか?
イギリス・BBCで放送されている、大人気テレビ番組
「ザ・グレート・ブリティッシュ・ベイクオフ」のことです。
シロウトの一般視聴者が参加して、自分たちが作ったお菓子の味を競う「お菓子大会」。
いわゆるリアリティショーのひとつです。
イギリスでは視聴率のベスト1をつねに誇り、
再放送された回もトップ10の中に3週分が入るほどの大人気番組です。
アメリカでも同じ内容の番組が、放送されているそうです。

イギリスでは1991年頃から好景気が始まり、
高級レストランが半年先まで予約でいっぱい!というようなグルメブームが起きました。
日本のバブル期のようなものです。
その後オーガニック・ブームが起こり、素材のいいものをシンプルに食べようということで、
家庭料理も流行?それまで家庭では料理をイチから作る、というよりは
冷凍食品などの調理品を食べる人が圧倒的に多かったのです。
それゆえ、料理の基礎を教えてくれる家庭料理本ブームというのも起こりました。
最近はグルテン・アレルギーの人も増えたので、米粉を使うホーム・ベーキングも流行しています。
そんなときに「ベイクオフ」という番組はまさに時流に乗った内容だったのでしょう。
だれでもが知っていて、子供から大人まで楽しむことができる内容です。

ベイクオフ

東京・東麻布にある英国お菓子教室
「モーニングトン・クレセント」を主宰しているステイシーさんが、
イギリス在住のお菓子ライター・山口ももさんと一緒に、第一回「ベイクオフ」を開きました。
昨年の春におこなわれたので、お菓子のお題も「イースター」。
たくさんのお菓子作成者と、それを評価する審査員が、ステイシーさんの教室に所せましと集まりました。

ベイクオフ ベイクオフ
ベイクオフ

当日は雨でやや寒いほどだったのに、会場内は熱気でいっぱい。
卵をモチーフにしたお菓子や、イースターといえばシムネルケーキ、
それ以外にもカップケーキなどなど、工夫をこらしたレベルの高いケーキが集まりました。
ケーキに番号をつけ、審査員は無記名投票です。

ベイクオフ

優勝したのは、その中でも「ヴィクトリア・スポンジケーキ」でした!
優勝者にはステイシーさんから、賞品が与えられました。

ベイクオフ

ステイシーさんと山口ももさんによる受賞式
「モーニングトン・クレセント」にて

〜 千葉「佐倉マナーハウス」にて、第二回を開催しました! 〜

ベイクオフ

昨年の秋、第二回を「佐倉マナーハウス」にて開催しました。
春に「モーニングトン・クレセント」でおこなったベイクオフがあまりにも人気で、
座る場所がないほどだったので、今回はゆっくり着席スタイルで、お菓子とお茶を味わっていただこうという趣旨です。
秋晴れの中、ステイシーさん、Cha tea紅茶教室主宰の立川碧先生、
そして私でアイディアを出しあい、60名のみなさまにご参加いただきました。

〜 英国菓子ってこんなにも!? 〜


参加者が出品した、英国菓子たちは、いずれもすばらしいものでした!

当日ご参加いただいたお菓子やパンは、
イギリスのお菓子ってこんなにもバリエーションに富んでいるのか?と
びっくりするような作品が大集合しました。
それぞれが繊細だったり、シンプルだったり、
同じケーキでも飾りつけやレシピ―が違うと、こんなにも味も違うのか!と
驚くことばかりでした。
前回は優勝者のみだったのですが、参加者のお菓子のできがとてもよかったので、このときは4人を入賞者に。
けれどお菓子を持ってきてくださった方全員を受賞させたいくらいの完成度でした。
参加者のお菓子については、後日コメントをブログに掲載させていただきました。

〜 今年もやりますよ! 〜

今年もまた開催したいと、そろそろ考えているところです。
今年のお題は何にしようかな?
日本の参加者のみなさんは控えめな方が多いのですが、お菓子はとてもハイ・レベルでした。
参加ケーキの中には、イギリスで食べるよりもおいしいケーキを数多く発見したくらいです。

ベイクオフ

参加者たちのお菓子を切り分けている、
ステイシーさんと小関。
審査員も多数ご参加いただいたので、
かなりたいへんでした!

ぜひまた今年もご参加ください。
作るのは苦手、という方は食べるだけの審査員役も募集します。
こんなにいっぺんに英国菓子と紅茶をいただく機会は、イギリスでもなかなかないと思います。
おいしい英国菓子とお茶を、この秋にまた楽しんでくださいね。

ベイクオフ

食器はバーレイ。
佐倉マナーハウスは、アンティークショップで、
バーレイの正規輸入代理店でもあります。
お菓子以外に、ステイシーさんがソーセージロールを、
Cha teaのスタッフがティーサンドイッチを、
私がクスクスサラダをご提供しました。

(画像提供:モーニングトン・クレセント ステイシーさん)

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