エインズレイ　公式オンラインショップ | リーダーズスタイル　小関さん　コラム第３回

フリーランス・ライター/英国アンティーク研究家　小関由美さん
第3回　「2012年6月は、エリザベスⅡ世のダイヤモンド･ジュビリーです」

日本ではロンドンオリンピックの話題でさかんですが、
私は今年6月におこなわれる、エリザベス女王の即位60周年である「ダイヤモンド・ジュビリー」が、
最大の関心事です。
2012年5月にイギリスへ行ってきましたが、私が考えていたより、
本国はジュビリー・イベントの準備が盛り上がっていました。
即位50周年のゴールデン･ジュビリーが行われた2002年は、こんなにさかんでなかったような。
このときは、ウエッジウッドのミュージアムでわずかな商品の中から、マグを買いました。
10年たった現在、どうしてこんなに変わったのかというと、
エリザベス女王がヴィクトリア女王の最長在位年数を抜くかもしれないということ、
そしてさらにイギリスが現在不況ゆえ、こうしたイベントにあてこんでの経済効果を期待しているのでしょう。

そんな中、今回イギリスでチェックしてきたのが、まずは高級食料品店のフォートナム＆メイソン。
トップフロアにあるレストランは、かつて「セント・ジェームズ」という名前でしたが
「ダイヤモンドジュビリーティーサロン」と変えて、今年4月にリニューアルオープンしたのです。
アフタヌーンティーをいただきましたが、メニューも変更されていました。
私としては、前のほうが好きだったような。

◇店内は撮影禁止だったので、Webから「ジュビリー・ハンパー」の写真です。
ハンパーとはピクニックのときなどに用意するお弁当のこと。
F&Mではゴージャスにスパークリング･ワインやジュビリー限定の食器や食品が詰めあわされています。

雑誌の取材のために出かけた、イギリスを代表する陶器ショップ「エマ・ブリッジウォーター」でも、
多くのジュビリー･グッズが販売されていました。
赤が大好きな私としては、すべての商品が欲しいくらい。
でも選びに選んで、マグなどを買ってきました。

◇ロンドンのマーリボン・ハイストリートにある「エマ・ブリッジウォーター」の店内ディスプレイ。

日本に帰ってきてから、そのマグで、同じくロンドンで買ってきたトワイニングの
「ザ・クイーンズダイヤモンドジュビリー・コメモラティブブレンド」を飲みました。
さっぱりとした味で、ストレート向きともいえるのかな？やさしい味です。

◇エマのショップには取材で2日ほど行ったのですが、初日になかったマグがあり、
スタッフに聞いてみると「今日入荷したばかりの新製品よ」とのこと。
絵柄はジュビリー恒例のおまつり、テムズ河下りをイメージしたものです。
赤いものが好きな私は、すぐ買いました。

今回のイギリスでは、1977年エリザベスⅡ世のシルバージュビリーの陶器、
コロネーションも買い付けてきました。
「ブロードハースト」というブランドで、
中央部にはスコットランドの居城であるバルモーラル・カースルが描かれており、
周囲にはイングランドをあらわすチューダーローズ、アイルランドの国花、
シャムロックなどがモチーフとして、ちりばめられています

◇バックスタンプといわれる陶器裏の刻印には、
コロネーションのマークであるクラウンと年号「1977」が入っています。