そこで、半世紀ほど前に石炭の使用は禁止となり、今では、エインズレイの素焼きは、ガス窯でおこないます。
こちらがそのガスキルン(ガス窯)です。
温度設定は1215℃〜1230℃で10時間となります。
この温度設定は非常に重要です。
もし、5℃高い温度で焼成すると、1cm以上の気泡が表面にできてしまいます。
反対に5℃低いとガラス化せず、遮光性に欠け、たたいても鈍い音がすつ出来となってしまします。
ちなみに、この状態をエインズレイ工場内ではDEADと呼んでいるんですよ。日本語に訳すと「死」。
あまり良い響きの言葉ではありませんが、まさに、低温小生の状態を表した言葉ですよね。
また、焼成時間が足りないと、遮光性、強度ともに落ちるため、この後の工程で破損の原因となってしまいます。